木庵禅師

15.日本黄檗山の開創

2020-04-01

恙なく大阪に着かれますと、隠元老和尚はたいそう喜こばれ、その冬の修行期には修行僧たちの首席とされ、また老和尚に代って説法させられました。明る年の二月に入ると、禅師は老和尚のお伴をされて、新しく日本に開...

14.長崎の二甘露門

2020-03-01

禅師と即非和尚とは殊に仲が良く、お互いに詩偈を作りあったり、舟で沖に出て語りあったり、福済寺と崇福寺を相互いに訪れあったりされました。また、お二人で盛んに禅の教化にしたので、長崎の人たちは二人を仏教界...

13.日本へ渡来

2020-02-01

慧明寺に住持されてから一年余りたった頃、隠元老和尚から、「海を渡って日本に来て教化の手伝いをするように」と親書が届けられました。禅師は、「日本においでになるお師匠さまのいいつけであるから、そむくわけに...

12.太平寺の住持

2019-12-31

太平寺は滴たるばかりの翠の山々に囲まれていました。禅師は座禅の余暇には田植えをされたり、野菜の種子を蒔かれたり、畚を負って土を運んだり、薪を採ったりされて、悟後の修行を積まれました。ある僧が、「隠元老...

11.払子を授與される

2019-11-28

ついで西堂という重い役に就かれた禅師は、「真赤に燃えあがった炉で鍛えあげた禅者という者は天をも持ち上げる力量が備わっているでしょうが、そのことは今は問いますまい。仏祖が悟った印として授けられる印可は何...

10.中国の黄檗山へ登る

2019-11-01

かつて費隠老和尚のもとでお目にかかったことのある隠元老和尚が黄檗山で住持されていました。禅師は黄檗山に登って足をとどめられました。ある日、「燃えさかる焔のなかに身を横たえる、そうした場合についてお教え...