頭陀袋094 破顔、微笑、大笑

「笑う門には福来る。」と申します。

9401.png不思議なことに幸福な人のところには幸福が集まり、不幸を嘆いている人のもとには不幸が集まります。
大いに笑って不幸を吹き飛ばし、幸福を招くことに致しましょう。

笑いの表現として「破顔」という言葉がありますね。「破顔一笑」とか言います。「破顔」とは顔をほころばせることですから、思わずにっこりとして笑うさまがおもい浮かびます。
また「微笑」とは「ほのかに笑う」ことです。馬鹿笑いではなくてまるで春風のように、とでも申しましょうか。
この破顔と微笑を続けた、「破顔微笑」にまつわるこんな話があります。

66848424.png昔、お釈迦様が霊鷲山で説法なされたときのことです。お話が大変難しくなってきたのでしょう…
お釈迦様は一息入れ、傍に有った華を手に取ってひねってみせました。
しかし、皆は何の事だかわかりません。ただ、黙っているだけでした。
しかしその時、迦葉というお弟子はお釈迦様の意を理解でき微笑されたそうです。
そこでお釈迦様は彼に仏教の極意が伝わったと、喜ばれたそうです。
禅宗ではこの故事を拈華微笑とも言い、以心伝心の例としてこのことを重んじてきました。

 

hotei90.jpg笑いは悟りの象微でもあります。
煩い悩みながら笑う人など居りません。
にっこり笑う、そこに幸福が来ないでどういたしましょう。
また、禅宗では「可々大笑」というのがあります。
黄檗山萬福寺天王殿に座します布袋さんの笑い。腹の底から大笑い。
まさに七福神のお笑いさんトップですね。

住職合掌

頭陀袋094 「いまどきの若い者は?」

image_preview.png実際の頭陀袋はこちらです。

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