木庵禅師

7.禅僧の一つの行き方

2019-08-01

まず杭州の接待寺で雪関和尚にお目にかかって禅問答され、ついで龍樹寺で雪松法師の楞厳経の講義を聞かれましたが、悟ることができず悶々とした気持がますばかりでした。ある日修行仲間の禅友にそのことを打ちあけら...

6.金色の蓮の花

2019-07-01

ある日の夕暮れ、坐禅しておられますと、にわかに金色の蓮の花から何ともいえない香りが漂って来て弥陀庵いっぱいにあふれ、禅師の身も心も晴れ晴れとし身体じゅうから白い汗が雨のように噴き出してきました。禅師が...

5.大亀を放流す

2019-06-01

その頃のある日のこと、禅師がたまたま市街に出かけられていますと、市場で長さ四尺(一尺は明時代では三十一・一cm)ばかりの大亀が売りに 出されていました。禅師はすぐにお銭を払って亀を買い取り、河に放って...

4.天神に教えられる

2019-05-01

しかし仏教の学問だけでは、まだどうも物足らぬところがありましたので、十八歳の時、寺の北山の獅頭岩に登って独りで坐禅し、一日三枚の柿餅だけで飢えをしのがれました。坐禅を始めて三日目に一人の神人が月光の中...

3.開元寺のお弟子へ

2019-04-01

十歳の頃、たまた温かが観音菩薩の名号を唱えているのを聞かれて深く感動され、それからは肉食を断ち、自分でも観音菩薩の名号を唱えられるようになられました。十三歳の年には同じ郡內の開元寺に参詣され、仏殿には...

2.木庵禅師のご誕生

2019-03-01

木庵禅師がご誕生になったのは、中国の明時代も終りに近づいた頃の皇帝・神宗の萬暦三十九年二月三日で、日本では後水尾天皇が天子の御位に即かれ、徳川家康が二代将軍秀忠とともに次第に徳川幕府の基礎を固めつつあ...