13.日本へ渡来

慧明寺に住持されてから一年余りたった頃、隠元老和尚から、

「海を渡って日本に来て教化の手伝いをするように」

と親書が届けられました。

禅師は、

「日本においでになるお師匠さまのいいつけであるから、そむくわけにはいかない」

と言って、四十五歳の夏七月九日海を渡って長崎に上陸、出迎えられて福済寺にお入りになりました。

ちょうど一ヶ月後の八月九日には老和尚は大阪摂津の普門寺へと旅立たれましたので、禅師は諫早まで伴ををされ、あわただしい師弟の異国での別離に悲しまれましたが、翌年二月十六日には法弟の即非和尚を長崎に迎え再会を歓こばれました。

禅師は、冬の修行期が終ると、鐘板に封をされて、隠元老和尚が長崎に帰って来られるのを待たれました。

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