華岳山 恩林寺

飛騨三十三観音霊場 第18番札所TEL:0577-34-1245

頭陀袋106 亡き人は今

わあーい。おひな様。今井玄花筆 恩林寺蔵

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、こちらから無料ダウンロードしてください。

PDFアイコン >> ダウンロード

 

頭陀袋106 亡き人は今

仏教では森羅万象すべては『空・風・火・水・地』の五大要素からなり立っており、人間はこの集合体だといいます。
骨や肉は地、血液などの液体は水、体温は火、呼吸は風にあたります。これを四大と言い調和をつかさどる気を空と呼びます。
その一つ一つの要素を因縁によって集合体となり、調和を保って生きています。それを仮和合と言います。
健康な時は四大和合、病気になれば四大不調、死は分離して風、火、水、地に還るといわれています。すべては、本来自然の『空・風・火・水・地』の仮和合のお姿です。

自然から生まれたものが自然に帰っていくのですから亡くなったすぐのお位牌に「新帰元○○○○居士」と書かれ、お塔婆やお墓の五輪の塔などでは、この五大要素の姿を示しています。

科学的には生物は細胞によってなり立ち、細胞は分子の集まりであり、生物、無生物に関わらず全ての存在が原子の集合体として存在しているのです。
原子が分子となり細胞となったものを生物と言い、細胞はタンパク質とⅮNA(遺伝子)で構成されています。人の細胞は常に更新されても常に爪は爪です。
皮膚は皮膚であるのは遺伝子の働きによるものです。自分が、親父に似ているとか、おふくろに似ているというのは、遺伝子によって繋がっているからです。
こうして考えますと私たちは先祖の生命を相続しているのであり、祖先によって生かされていることが解ります。私がいなくなればすべてが終わるのではありません。
私の命は、また、次の世代へと引き継がれてゆくのです。
私たちは祖先を尊び、また、次の世代のためにも身を制してゆかねばなりません。

図書御寄進の紹介
長野県塩尻市 無量寺御山内 高橋慈正尼様より「今を生きるための般若心経の話」米国インディアナ州三心寺住職 奥村正博老師著
高橋禪尼様には無量寺東堂様(青山俊董前住職様)がこのほど上梓された般若心経ものがたりをお世話いただいたばかりです。
偶然にも、般若心経の解説でありますが、禅の道を究められた方々の素晴らしい教えに触れる思いです。
『ぜひ、読んでみたい。』というご希望の方がありましたらお申し出ください。

小僧さんの僧談事お休みについて
頭陀袋でおなじみの小僧さんのコラム、この三月より黄檗山禅堂(僧堂)に入門し、本格的に雲水として修業することになりました。勿論、修行中は親族でも面会謝絶です。(大学在学中ですが、休学することにしました。) 今しばらく皆さんにご迷惑をかけますがどうぞよろしくお願いいたします。

住職合掌

<< 前のページに戻る