華岳山 恩林寺

飛騨三十三観音霊場 第18番札所TEL:0577-34-1245

頭陀袋104 坊主丸儲け

寒山拾得図(恩林寺蔵)

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頭陀袋104 坊主丸儲け

およそ半世紀余り、私は飛騨古川の製薬会社にお世話になりました。その会社の創業社長は裸一貫から身を立て、確たる地位まで上り詰めました。
私は社長に清掃の徹底と挨拶を厳しくしつけられました。

彼は大正三年の生まれでしたが、口やかましくても人情味があり、古武士のようなところがありました。働いてきた時間の約半分は同じ事務所でお世話になりました。
初代は「薬屋は、人様に役に立つ商売だから、自分の仕事には誇りをもて。」と常々話しておられました。世界を震撼させたコロナ禍で、新薬の開発を皆さんが待ちわびていると思います。
コロナは私たちの生活や考え方にも大きく影響を与えました。
こうした状況の中、私は野菜作りに挑戦しました。 わずか一ミリほどの種が大きくなり百倍千倍の白菜になり、大根となる。まさにお天道さまと土のおかげ、百姓百倍です。

皆さんのおかげで季節の花もたくさん咲きました。仏花に不自由するということもなくなりました。
お寺に巡礼に来る方も増えました。また、座禅を組みたいという方もおいでになります。

一緒に座禅を組み、お寺でゆったりしていただく、坊さんはご縁をいただく、ご縁は無限にあります。
以前は、『薬九層倍、百姓百倍、坊主丸儲け。』なんて言葉を聞くと、少しむきになったものですが最近は、「そうや。そうや。その通り、ありがたいなあ。」と申しております。

表紙の寒山拾得図

高山市花岡町 花本芳久様から御寄進いただいたものです。
亡き父上様(花本喜太郎様【雅号喜朋】)は自営の花本精米所を運営するかたわら絵画の趣味を持たれ、市内寺院およそ五十ヶ寺に自作の立華の図を寄進されたり、また立派な作品を残しておられます。 ご自身は熱心な念仏門徒でもありました。
この度、荷物の整理中、この作品が出てきましたので、お寺の什物として伝えてほしいとのお言葉をいただきました。
禅寺にふさわしい画材でありますととも立派に軸装されております。施主様の御厚意に感謝いたしますとともに皆様にご紹介させていただきます。

住職合掌

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